手書きでKaruku Ippai
さて、和太郎さんも、きょうはじぶんがお酒を飲むのをよそうと決心していました。
(中略)
しかし、それなら和太郎さんは、
帰り途を一本松と茶屋の前にとってならなかったのです。
(中略)
だが、和太郎さんは、なァに、きょうはだいじょうぶだ、と思いました。
「おれにだってわきまえというものがあるさ」とひとりごとをいいました。
そして一本松と茶屋の前を通りかかりました。
酒飲みの考えは、酒の近くへ来るとよくかわるものであります。
和太郎さんも、茶屋の前まで来ると、
自分の石のように固かった決心が、
豆腐のようにもろくくずれていいくのを覚えました。
出展:新見南吉童話集「和太郎さんと牛」
2004-1-31
2004-1-29
2004-1-28
2004-1-27
2004-1-26
今日から手書きblogをはじめることにしました。
別コーナーを設けてマニュアルで更新していく予定。
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